初めてミシンを買った人や、久しぶりに使う人などに向けて、
超初心者向けにミシンの基本の使い方を解説します。
ミシンは、家庭科の授業で習ったきり触っていない人でも大丈夫。
写真をたくさん使って分かりやすく解説しているので、是非参考にしてみてください。
今更聞けない!初心者向け裁縫道具のきほん目次
ミシンの使い方の前に
今回は、ブラザーのPS203という機種を例に解説しています。
大きな相違はないと思いますが、お手持ちのミシンと操作方法に違いが生じる場合もありますので、説明書等でご確認ください。
ブラザーのPS203シリーズは、初心者には丁度いい使い勝手の家庭用ミシンです。
コンピューターミシンですので、さまざまな模様縫いも自動でしてくれて便利です。
ミシンパーツの名称と役割
ミシンの使い方の前に、たくさんのミシンパーツの名称をおさえておきましょう。
使い方の解説でも名称を使っているので、どこのことを言っているのか理解しやすくなります。
正確に全て覚える必要はないですが、
正しくミシンを使うためにも、パーツの名称と役割を把握しましょう。
ミシン正面
①スタート/ストップスイッチ | ミシンをスタートまたは停止させる 縫い始めとスイッチを押している間はゆっくり縫う |
②返しぬいスイッチ | スイッチを押している間、返し縫いまたは止めぬいをする |
③押えレバー | 押えを上げ下げする |
④針上下スイッチ | 針の位置を上または下に切り替える 続けて押すと1針縫える |
⑤糸切り | ここに引っかけて糸を切る |
⑥天秤 | 上糸を引き上げるためのパーツ |
⑦模様選択キー | 使用する模様の選択をする |
⑧縫い目/振り幅調節キー | 縫い目の長さとジグザグ縫いの振り幅の調節をする |
⑨スピード調節レバー | 左右に動かしてスピードを調節する |
⑩はずみ車/プーリー | 針を上げ下げしたり、1針縫いをするときに回す |
ミシン上
①糸たて棒 | 上糸をセットする棒 |
②下糸巻き装置 | 下糸をボビンに巻くときにセットする装置 |
③糸案内 | 下糸をボビンに巻くときや、上糸を通すときに糸をかける |
④糸調子ダイヤル | 上糸調子を調節する |
ミシン針周辺
①ボタン穴かがりレバー | ボタン穴かがりや、かんどめをする時に使用 |
②糸通しレバー | 針に糸を通すときに使用 |
③押えホルダー | 押えを取り付けるホルダー |
④押え | 布地を押さえる ぬい方にあった押えを使用 |
⑤針の止めネジ | 針を固定する |
⑥針棒糸かけ | 上糸をかける |
⑦針板 | まっすぐ縫うための、目盛り(ガイド)が付いている |
⑧ボビンがま | ボビンをセットするかま |
ミシンの使い方 準備
準備物
ミシンの名称と役割が把握できたら、次は準備物です。
布地に加え、
- ミシン針
- ミシン糸
- ボビン
が必要になります。
ミシン針は、生地の厚さによって太さを変えます。
数字が大きくなるほど、太くなります。
生地 | ミシン針 |
---|---|
薄地 | 9号 |
普通地 | 11号 |
厚地 | 14号 |
ミシン糸は生地やミシン針に合わせて使い分けます。
番号が大きくなるほど、糸は太くなります。
生地 | ミシン糸 |
---|---|
薄地 | 9号 |
普通から厚地 | 11号 |
厚地 | 14号 |
最後にボビンについてですが、100均でも売っていますが、あまりおすすめしません。
ミシンは精密機械ですし、ちょっとした部品の違いで故障に繋がることもあります。
長く使用するためにも、純正品のボビンを選びましょう。
上糸と下糸の準備
下糸(ボビン)を巻く
糸たて棒を最後まで引き出し、下糸用の糸こまを糸たて棒に差し込みます。
糸案内にかけた後、皿にかける
ボビンのミゾと下糸巻き軸のバネの位置を合わせてボビンを差し込む。
皿にかけていた糸を取り付けたボビンに時計回りに5、6回巻きつけ、下の糸切りで余分な糸を切る。
カチッと音が鳴るまで押します
うまく巻けているようなら、スピード調節を右に動かスト早く巻けます。
ボビンの回転が遅くなってきたら、ストップボタンを押します。
下糸の完成
下糸のセット
針板蓋の右側にあるつまみを右に動かすと、取り外せます
内かまの板バネの間に、確実に糸が入っていることを確認してください。
下糸のセット完了
上糸のセット
はずみ車(プーリー)のしるしを上にした状態にしておく。
ここが天秤になります。↓
ここのレバーは少し重たくなっています。
糸がフックに引っ張られ、針穴に通ります。
上糸通し完了
これで上糸と、下糸の準備が整いました。
下糸は引き出さずにでも縫うことが可能ですし、引き出して縫うこともできます。
最後に
以上、初心者向けのミシンの使い方でした。
ミシンのパーツから、細かい下糸と上糸のセット方法。
初めは覚えることが多く難しいと感じるかもしれませんが、ミシンは慣れが必要だと思います。
私も、ミシンは家庭科の授業で使ったきりでしたが、何度もしているうちに体に馴染んできました。
しかし、やはり基本は大事。
正しい上糸と下糸のセットをしないと、糸調子が合わなかったり、糸が絡んだり針が折れたりとトラブルに悩まされます。
トラブルを少なくするためにも、ミシンを正しく扱いましょう。
また、ミシンを使用する際は、くれぐれもケガに十分注意してください。
特に針周辺で準備をする際は、電源の「切」「入」をその都度行い、安全に扱ってください。
少しでも、ミシンの使い方がわかりやすく伝われば幸いです。
ミシンを正しく使って、ハンドメイドを楽しみましょう。
最後まで、読んでくださり、ありがとうございました。
上糸も下糸も取説に従って正しくとしているつもりですが、縫い始めても前に進まず糸が布の裏側にからまっています。ただそのとき上糸が前に進んでいません。原因はどこにあるのでしょうか。 釜も清掃してきれいな状態です。
絡まっている状態は、貴社のネットにでている状態と同じです。
稲福様、この度はコメントありがとございます。
返信が大変遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。
上糸が前に進まず裏で糸が絡まるということでしたが、その後原因は分かりましたでしょうか。
どういったことが原因なのか、正直分かりかねますが。
上糸と下糸の取り付けは基本ですが誤って取り付けている場合もあるので、再度確認していただくことをお勧めします。
他に何か問題があるとしたら、ボビンの取り付けや糸調子が合っていないことなどが考えられます。
原因が分かり、無事にミシンをお使いいただけると良いんですが。
お役に立てれば幸いです。