【多様化の今に読みたい絵本】くれよんのくろくん レビュー

本記事はPRを含みます

みんな大好きくれよんのくろくんシリーズ。


ぜひ子供に読み聞かせしたい絵本の1冊です

まだこの絵本を知らない人
ちょっと聞いたことあるけど、詳しく知らない人
絵本の内容を少し紹介して、どんな絵本なのかを知ってもらいたいと思います。

くれよんのくろくん

作・絵なかやみわ
出版社童心社
出版年2001年10月
くれよんのよろくん 基本情報

あらすじ

新品のくれよんがいました。


そこに、真っ白な画用紙を見つけくれよんたちは大喜び!


次々と箱をたぼ出して、画用紙に絵を描き始めます。


きいろくんはちょうちょを、あかさんとピンクちゃんは花を…


だけど、くろくんだけは、きれいに描いた絵を黒くされてはたまらないと、なかまに入れてもらえません。


くろくんが寂しそうにしていると、シャープペンのお兄さんがやってきて、くろくんに秘策を授け・・・


その後、くろくんはどうなったのでしょうか?

2、この絵本で伝えたいこと

・一人一人に個性がある

くれよんが1色1色いろんな色があるように、人も一人一人色=個性があります
みんなそれぞれ、したいこと、できること、できないことが違うけれど、それでいい
一人一人違うことがこの世界なのだと、教えてくれます

・個性が強くてもみんな価値があるということ

くろくんのように、他の仲間たちから見れば「してほしくないこと」が多いように見えたり、
「できないこと」「みんなと違うこと」が強く出てしまうと、人は個性が強いと捉えます。


その個性が強いが上に、

周りのみんなと馴染めなくなってしまう人
その個性を殺して自分を隠してしまう人、
反対に人に認められないために攻撃的になってしまう人


そんな人たちも全ての人に、生きている価値があります。


生きている価値をそれぞれが尊重しあい、工夫すること。


一人一人が思いやりを持って人と関われば、きっと新しい発見が見つかるよ。


と、そんなメッセージが込められていると思います。

・仲間の大切さ

思いやりを通じて、仲間の大切さも感じます。


自分と違って少し戸惑うこともあったけれど、見方や工夫次第で十分に変われるということ。
仲間みんなが笑顔になると、とても嬉しいということ。


そんな仲間の大切さも伝わってきます。

3、この絵本を読んだ感想

私個人の感想

くれよんのお話は、私たち人間の仲間関係を擬態化したものです。


自分たちの身に置き換えて考えてみた時、
個性が強いくろくんのような人に対して、どういった態度をとっているでしょうか?


「この人はこうゆう人だから」
「この人はこれをするから」


と決めつけて、冷たい態度をとっている時はないでしょうか?

人間一人一人違うように個性も様々です。


その個性が突出していると、目立ってしまうものです。


人はマイナスな部分を見つけ、仲間外れにしてしまう傾向があります。


親も子供のダメな部分、できていない部分ばかりを気にして叱ってしまいます。


しかし、マイナスな部分だけを見るのではなく、
プラスの部分を探してみてはどうでしょうか。


いかにその子の個性を活かせるか、
いろんな工夫をしてもいいでしょう。


そのままの子を受け止めてあげること


まずはここからでも十分だと思います。


私にとって、くれよんのくろくんは本当に大好きは絵本の1冊です。


なかやみわさんの柔らかくカラフルな挿絵も読んでいてワクワクしますし、
くれよんの世界へと引き込まれます。


そして、絵本を通じて、仲間の大切さ、個性を大事にすることを学べる素敵な絵本です

心温まるお話を、お子さんと一緒に読み聞かせて、くれよんの世界を味わって感じていただきたいです

子供たちの感想

息子はこのくれよんのくろくんシリーズは本当に大好きです。


初めて読み聞かせをしたのは、3歳の頃でしたが、
5歳になった今でも読んでいます。


まず挿絵は綺麗でカラフルなので、子供達も見ていて楽しいですし、
印象に強く残りやすいタッチなんだと思います。


クレヨンで絵を描き出したお子さんにも、親しみやすい本です。


絵本を通じて色を覚えたり、絵の見本にもなったりします。

クレヨンという身近な道具が繰り広げる世界に、きっとお子さんも目を輝かせて聞いてくれますよ。

4、くろくんシリーズの紹介

くれよんのくろくんシリーズは、物語として4冊あります。
シリーズとしてセットで販売しています。

その中身は

1、くれよんのくろくん
2、くろくんとふしぎなともだち
3、くろくんとなぞのおばけ
4、くろくんとちいさいくろくん

どれもなかやみわさんの綺麗で可愛いイラストで、心温まる絵本ばかりです。


きっと1つの絵本を読んだら、他のシリーズも読んでみたくなくます。


図書館には大抵置いていると思いますので、まずは借りてきてお子さんんお反応を見てからの購入でもいいと思います。

ぜひお子さんのお気に入りの本を見つけて、
絵本の世界を楽しみましょう。

そして、親子で一緒に心温まるお話を共有し、コミュニケーションをとって見てください。

絵本から広がる会話の輪。

皆さんの子育ての思い出の1つにこの絵本があれば嬉しいです。

6、著者紹介

最後に、この絵本を描かれているなかやみわさんについてご紹介させていただきます。

なかやみわさん

埼玉県生まれ。

女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室卒業。

企業のデザイナーを経て、絵本作家になる。

主な絵本に「そらまめくん」シリーズ(福音館書店・小学館)、「ばすくん」シリーズ(小学館)、「くれよんのくろくん」シリーズ(童心社)、「どんぐりむら」シリーズ(学研プラス)、「こぐまのくうぴい」シリーズ(ミキハウス)、「やさいのがっこう」シリーズ(白泉社)など、愛くるしく魅力的な登場人物を描いた作品は、子どもたちの絶大な支持を受けている。

『くれよんのくろくん』(童心社)で第12回けんぶち絵本の里大賞受賞。

最近、なかやみわさんの公式サイトができました。

人気の絵本シリーズや、近況情報なども紹介されています。

興味のある方はぜひ、見てみてください。

なかやみわのえほんのとびら

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