2023年の11月に第4回TSUTAYAえほん大賞が今年も発表されました。
1位は柴田ケイコさんの『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』が受賞。
『パンどろぼう』シリーズは殿堂入りを果たしました。
その他、2位に選ばれた絵本はどの本なんでしょうか?
新人賞も合わせて「TSUTAYAえほん大賞」の受賞作品を一挙に紹介します。
・最新のTSUTAYAえほん大賞が気になる方
・絵本選びに迷っている方
是非、参考にしてみてください。
TSUTAYAえほん大賞とは?
「TSUTAYAえほん大賞」とは、
全国のTSUTAYA・蔦屋書店の児童書に関わる担当者が、「自分の子どもに読み継ぎたい・語り継いでいきたい50年後も読まれている作品をTSUTAYAで育てていきたい」という願いを込めて、直近1年間に出版された絵本の中から作品を選出する絵本賞です。
※1~10位受賞作は、刊行直近1年間(2022年8月1日~2023年7月31日刊行)、新人賞作品は新刊刊行直近2年間(2022年8月1日~2023年7月31日刊行)の作品の中から選定。
ちなみに、2022年第3回の受賞作品はこちら
【最新】第3回TSUTAYAえほん大賞ランキング 大賞は『かみはこんなにくちゃくちゃだけど』
2023年 第4回TSUTAYAえほん大賞受賞作品
第4回TSUTAYAえほん大賞を受賞された柴田ケイコさんの『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』
今回で『パンどろぼう』シリーズは3回目の1位受賞となり殿堂入り作品となりました。
1位 『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』
著者 | 柴田ケイコ |
出版社 | KADOKAWA |
価格(税込) | 1430円 |
ベージ数 | 32ページ |
対象年齢 | 3歳から |
あらすじ
おにぎり屋をいとなむおにぎり一家の”おにぎりぼうや”は、
毎日毎日おにぎりばかりの食卓にうんざり。
家をとびだしたその先で、旅人のおじさんから
みしらぬ食べものをすすめられます。
「う・・・うまい」
その食べものとは―――。
「パンどろぼう」を語る上で絶対に欠かせない、ファン必読の物語!
(KADOKAWA出版社の紹介文より)
『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』おすすめポイント
大人気絵本『パンどろぼう』シリーズの第4弾。
『パンどろぼう』なのにおにぎりなの?と読んでいましたが、
「パンどろぼうがパンどろぼうになるまで」のお話で妙に納得感のある展開でした。
子供たちとパンになるなら何のパンかな?と想像しながら楽しめるお話です。
「パンどろぼう」シリーズは他の絵本も面白いですし、グッズも大人気。
ポップアップショップやTSUTAYAでもグッズ販売をされていたりします。
【パンどろぼう】ポップアップストア日程一覧 オンラインショップも紹介
2位 おすしがふくをかいにきた
著者 | 田中達也 |
出版社 | 白泉社 |
価格(税込) | 1430円 |
ベージ数 | 32ページ |
対象年齢 | 2歳から |
あらすじ
マグロのお寿司がネタを・・いや服を買いに来ました。
お店の中にはサーモンやエビ、タマゴとたくさんのお寿司のネタの服が。
さてどんな服を買うのでしょうか?
次にやってきたアイスは帽子、ソーセージは車を買いに?
身近なものを本物そっくりのものに「みたて」て展開するミニチュアストーリーです。
「おすしがふくをかいにきた」のおすすめポイント
ミニチュア写真家・見立て作家としてインスタでも大人気の田中達也さんが手がける写真絵本第2弾
細かいところまで作られたミニチュアで、あるものを本物そっくりのものに「みたて」て進んでいくお話。
子供の想像力を養ってくれる、ユニークな見立てアートとその発想に脱帽です。
大人も見ているだけでワクワクしちゃう大好きな絵本です。
同じく田中達也さん作品の見立て写真絵本第1弾の「くみたて」もおすすめです。
3位 おふろおじゃまします
著者 | たしろちさと |
出版社 | 文溪堂 |
価格(税込) | 1650円 |
ベージ数 | 40ページ |
対象年齢 | 3歳から |
あらすじ
たろちゃんとかばちゃんは、おふろがだいすき。 「おふろおじゃまします」と、おふろめぐりにでかけます。
うさぎちゃん、 ぶたちゃん、しかさん、たこさん、わにさん、ぞうさん、かわうそくん、 さるさん、みんなどんなおふろにはいっているのかな?
(出版社より)
「おふろおじゃまします」のおすすめポイント
たろちゃんとかばちゃんが、トロッコに乗って「おふろめぐり」に出かけるお話。
こんな楽しい「おふろめぐり」したい!と思わせてくれるお風呂絵本。
お風呂がちょっぴり苦手はお子さんも、「おふろって楽しい!」と思ってくれるきっかけにもなるかもしれません。
4位 ぼくはいったい どこにいるんだ
著者 | ヨシタケシンスケ |
出版社 | ブロンズ新社 |
価格(税込) | 1540円 |
ベージ数 | 32ページ |
対象年齢 | 3歳から |
あらすじ
じぶんのことをちずにしてみると、わかることがたくさんある。
いまどこにいるのか、このあとどうしたいのか、なにがだいじなのか・・・ちずって、おもしろい!
ヨシタケシンスケ流、頭と心の整理整頓。
「発想絵本」シリーズ第5弾!
(出版社より)
「ぼくはいったいどこにいるんだ」のおすすめポイント
大人気絵本作家ヨシタケシンスケさんの「発想絵本」シリーズ第5弾の作品。
5位 パンダのおさじと フライパンダ
著者 | 柴田ケイコ |
出版社 | ポプラ社 |
価格(税込) | 1540円 |
ベージ数 | 32ページ |
対象年齢 | 2歳から |
あらすじ
料理人のクーさんは最近、料理を作るのがたのしくありません。
そんな時、あやしいパンダ道具屋さんに渡されたのが「フライパンダ」。
中には小さなパンダの「おさじ」が入っていました。おさじが教えた呪文をとなえ、フライパンダのふたを開けると……あら不思議!
普通の料理がパンダ料理に大変身。
でも、フライパンダには守らないといけない約束があって――。
パンダのおさじくんが、ハッピーと不思議なパンダ道具をおとどけ! 「パンどろぼう」シリーズの柴田ケイコによるキュートなキャラクターが誕生です。
(出版社より)
パンダのおさじと フライパンダのおすすめポイント
「パンどろぼう」シリーズで大人気の柴田ケイコさんが手がけるパンダフルな絵本。
パンダのおさじが唱える呪文がなんとも不思議で耳から離せなくなります。
「アポパイ ポコパイ パンパンパンパンダッチュのポー」
出版社であるポプラ社公式のYouTubeでは、「The Worthless」さん歌われている「パンダのおさじとフライパンダ」の歌もアップされています。
料理を作るのがしんどくなった毎日忙しいママさん、主婦の皆さんに、
子供と一緒にこの呪文を唱えてほしいですね。
6位 いちじくのはなし
著者 | しおたに まみこ |
出版社 | ブロンズ新社 |
価格(税込) | 1210円 |
ベージ数 | 48ページ |
対象年齢 | 小学生低学年 |
大人も子供も虜にした人気童話絵本『たまごのはなし』第2弾
あらすじ
たまごがキッチンで見つけたのはいちじくの「おはなし会」のはりがみ。
マシュマロと相談した結果、二人ともその「おはなし会」に参加してみることにします。
「こよいはなすは、まことに冒険の物語。
どうぞごゆるりとお楽しみください」
第1話 ぼうけんのはじまり
第2話 オレンジのなみだ
第3話 キッチンでおきたこと
ほらふきいちじくによる、妙にリアル感のある話に見事に心を振り回されます。
「いちじくのはなし」のおすすめポイント
クセになる!と話題になった童話絵本「たまごのはなし」シリーズ第2弾。
子供だけでなく、大人もこのやわらかくてシュールな世界に引き込まれる人が多いのでは?
いちじくの語りが妙に心を弾ませてくれます。
しおたにまみこさんの世界観にこれからも目が離せません。
前作の「たまごのはなし」もおすすめ。
7位 もうじきたべられるぼく
著者 | はせがわゆうじ |
出版社 | 中央公論新社 |
価格(税込) | 1540円 |
ベージ数 | 36ページ |
対象年齢 | 5歳から12歳 |
あらすじ
「ぼくはもうじきたべられるらしい」
牛のぼくは食べられる前に、生まれ育った牧場へ行くお母さんに会いに行くことに。
でもお母さんの姿を見て思わず・・・
TikTokで300万回再生され、書籍化された話題の一冊。
「もうじきたべられるぼく」のおすすめポイント
タイトルの衝撃さに思わず手をとってしまう食育絵本。
私たちが当たり前に食べているたべものには、たくさんの「ありがとう」が込められている、ということを改めて教えてくれる。
「食べ物を大事にしよう」そんなシンプルな言葉では終わらせたくない。
「ぼく」のやさしくて、切なくて、あたたかいメッセージに心がきゅーっと熱くなります。
小さいお子さんには少し戸惑いがあるかもしれませんが、小学生以上のお子さんには食育について考えるきっかけになる素敵な絵本です。
8位 ニンジンジン
著者 | キューライス |
出版社 | 白泉社(MOEのえほん) |
価格(税込) | 1430円 |
ベージ数 | 32ページ |
対象年齢 | 3歳から5歳 |
あらすじ
にんじんの形をしてる不思議な生きもの、ニンジンジン。
そのニンジンジンを食べるために追いかける、2匹のウサギたち。
ウサギはいろいろな方法でニンジンジンを捕まえようとするが、ニンジンジンは華麗に逃れていく!
ニンジンジンは捕まるのか!?
口ずさみたくなる七五調は、読み聞かせにもぴったりです。
(出版社より)
「ニンジンジン」のおすすめポイント
著者は絵本「ドン・ウッサ」シリーズでおなじみの、キューライスさん。
独特の世界観とシュールなキャラクター、ユーモアたっぷりの設定や展開に思わずクスッと笑ってしまう一冊。
どうしてもシンジンジンを食べたいウサギたちの結末は、いかに。
耳に残るリズム感のある言葉に、ニンジンジンたちのシュールな駆け引気に、読み心地抜群のユーモア絵本。
同じ著者による人気絵本シリーズ
9位 しりながおばけ
著者 | たなかひかる |
出版社 | 文響社 |
価格(税込) | 1265円 |
ベージ数 | 36ページ |
対象年齢 | 3歳から5歳 |
あらすじ
大好評『おばけのかわをむいたら』待望の第2弾。
おしりが長いおばけはこんなにみんなの役に立つ…!
次々に出てくる爆笑のアイデア。前作以上にぶっ飛んだ内容に、お子さんのさらなる「読んで!」がとまらない!
(出版社より)
「しりながおばけ」のおすすめポイント
NHK「あさイチ」(2023/7/28)でも紹介された話題のユーモア絵本。
著者のたなかひかるさんが実はお笑い芸人ということに納得の作品。
ユーモアたっぷりで、爆笑間違いなしの一冊。
10位 ヨルとよる
著者 | あさのまるみ 作 よしむらめぐ 絵 |
出版社 | 教育画劇 |
価格(税込) | 1540円 |
ベージ数 | 32ページ |
対象年齢 | 3・4歳〜/小学生低学年〜 |
あらすじ
外に出たことのない黒猫のヨルと、家で暮らしたことがない町のネズミ。
ヨルはネズミに誘われて、生まれて初めて、まぶしくてにぎやかな夜の町へ。
ところが、ホットドッグを買うとき、つい顔をあげてしまい、「ぱふん!」と変装の帽子が落ちてしまって……。
子猫とネズミの、ファンタジックで特別な夜のお話です。
(出版社より)
「ヨルとよる」のおすすめポイント
「マツコの知らない世界」(2022年放送)で紹介された猫絵本の一冊。
猫好きにはたまらない可愛い黒猫の物語。
真夜中の冒険にちょっぴりドキドキしながらも、温かい気持ちになれる素敵な絵本です。
猫好きな大人にもおすすめです。
新人賞 はるとスミレ
著者 | eto |
出版社 | 偕成社 |
価格(税込) | 1760円 |
ベージ数 | 32ページ |
対象年齢 | 4歳から |
あらすじ
はるちゃんは植物が大好き。毎日、庭で花や草木を眺めて過ごします。
今日は1番好きなスミレの花を鉢に植え替えて、部屋に持ちかえりました。
これでずっと一緒にいられます。
今夜は月が紫色にかがやく特別な夜。月の光が、部屋の中も紫色に照らしだします。
すると……鉢に植えられていたスミレの花がむくむくと動きだし、「はるちゃん、遊びましょう」。
さあ、夜のお散歩のはじまりはじまり。
植物たちは根っこで対話している。
身近な自然の中の不思議な営みを、ファンタジックな世界観で子どもたちに優しく伝えます。
はるとスミレに誘われて読みすすめるうちに、気づけば植物たちの声に囲まれているような、そんな感覚を覚えます。
リソグラフの手法を用いて、瑞々しくグラフィカルに描かれた画面も魅力的です。
(出版社より)
「はるとスミレ」のおすすめポイント
植物への興味をより引き立ててくれる、ファンタジックな絵本。
見えるはずのないものが見えたり、聴こえないはずの声が聴こえたり。
子供の頃って、大好きな植物やおもちゃに息を吹き込んで、こんな遊び方してたな、と思い出させてくれる。
落ち着いた色彩と細かな描写に想像力を広げてくれる物語です。
魅力深い絵本の世界へ
2023年最新の「TSUTAYAえほん大賞」を紹介しました。
どれも魅力的で素敵な作品ばかりで、より絵本の世界にどっぷりとハマってしまいました。
絵本っていいですね。